常識見直しコラム

仕事で空気を読むことって必要?空気を読むデメリットとは

職場で「あいつは空気を読めないな」とか「空気を読めよ」という会話がされることってよくありますよね。

あなたも耳にしたり、もしかしたらそんな会話をしたことがあるかもしれません。

特に日本では、和を乱さない、ということが大切にされているため空気が読めない=協調性がないと認識され、協調性がないのはダメなことだと判断する傾向にありますよね。

しかし、仕事において「空気を読む」ということは本当に必要なことなのでしょうか??

空気を読む、とは?

まず空気を読むとはどういう意味でしょうか。

〈空気をよむ〉
その場の雰囲気から状況を推察する。特に、その場で自分が何をすべきか、すべきでないかや、相手のして欲しいこと、して欲しくないことを憶測して判断する。
~コトバンク「空気を読む」より引用~

つまり、空気を読んで行動する、ということは相手がこうして欲しいと思うような振る舞いをする、ということですね。

仕事において、相手がこうしてほしいと望んでいることが何かをキャッチしてそれを提供できる、というのはとても重要なスキルになります。

例えば営業職や販売職であればお客様の欲しているものを提供できるので売り上げUPにつなげることができるでしょうし、事務職であれば上司や同僚の期待通りまたは期待以上のサポートができるので信頼を得て重要な仕事を任されることにつながるでしょう。

仕事における「空気を読む」ことのデメリット

空気を読むということは仕事をするうえでも重要なスキルだ、ということはよくわかりますよね。

しかし、空気を読みすぎると途端に弊害が起こります

例えばあるプロジェクトの会議中。
ワンマン上司が前回までに決まったチームの総意とは違う方向でプロジェクトを進めようとしています。
「それ…前の会議でやらないって決まったよなあ」
「あれ?なんか前と違うこと言い出してる…」
会議メンバーはみんな「???」と思いながらもここで何か発言すると長引くぞ、上司の機嫌を損ねるぞ、と場の空気を読んで発言を控えています

この会議といういっときの時間、「空気を読んだ」行動=上司のワンマン発言を黙認したことによって後々メンバーはどうなるでしょうか?
上司のひとりよがりの意向に沿ってプロジェクトを進めていくことになりますよね。
今まで準備してきた仕事が全部白紙に戻され、またイチから作業のし直しです。しかも全員の総意とは違う、ワンマン上司の進みたい方向に舵を切られているためみんなのモチベーションもあがりません。

こういうことって普段の仕事の中でもよくありませんか?
その方針おかしいよな、と思ってもみんなが意見しないからわたしもしないでおこう。
この上司の指示は今の流れに合ってないぞ、と思っても揉めるのが面倒だから言わないでおこう。

・・・なんてこと、日常的に起こりますよね。

つまり空気を読むことで、意見を言わない・判断しない、という風潮を作っているのです。

仕事で「空気を読む」ことは必要であり、不要である

結論から言うと、仕事において「空気を読む」という行為は必要です。
空気を読んで、場の雰囲気をつかむ、今相手の欲していることを察する、相手のしてほしくないことを読み取る、というのはとても大切なことです。

ただし、スキルとして「空気を読む」ということは必要ですが、「空気を読んでその場に流される」という行為は全くもって不要です!

空気を読むことと、空気を読んで場に流されてしまうことは全然違います。

先ほどの会議の例でいうと、
「ワンマン上司は今まで決まったことをなかったことにして自分で舵をとって自分のやりたいように進めたいんだな」と感じるのが空気を読むことです。

「でもここで意見すると長くなるかもなー。誰も何も言わないしこのまま進めた方がいいのかもな。ここは黙っておくか。」という選択が「場に流される」ということです。

そして「このまま進めるとあとあと大変になる。みんなで決めたことが白紙になるのはおかしい」と考え、「ちょっといいですか?それは前回までの方針と違うと思うのですが」と意見することが空気を読まないという行為です。

空気を読まない、とは?

空気を読まない、ということは「場の雰囲気に流されない」「自分の意見を主張する」ということです。

なんでもかんでも反対意見を出す、人を攻撃する、人を不快にさせる、という行為とは全く違います。

仕事において、自分が持っている意見や信念を主張せずに場の空気に流され続けることは、「なんか違う」という窮屈さとストレスを自らどんどん溜め込んでいくことになります。

場の雰囲気に流されて自分の違和感を見過ごすことが「空気を読む」ということではありません。

「空気を読む」スキルを身に着けて、違和感を感じた時には空気を読まずに自分の意見を伝える。これが最強ではないでしょうか。

空気を読まない、という選択

実際にわたしもプロジェクト会議や部内の打ち合わせなどで「空を読まない」ということを何度も実践していますが、それで「空気読めねえ奴だなー」とはじかれたことはありません。
むしろ、同僚からは、雰囲気的に言い出せなかったから言ってくれて助かったと感謝され、上司からは信頼を得ることができています。

もちろん、いくらこの筋道の方が正しい、と思っていても自分の主張がすべて通るわけではりませんが、それでもある程度納得のいく説明や補足は引き出せます。
それに「こいつはどんな場面でも自分の意見を主張する奴なんだな」と上司や周囲に印象付けることができるので一石二鳥です。

あなたの置かれている環境や会社の雰囲気によって効果の大小は異なるかもしれませんが、基本的に会社という組織は「どんな場面でも意見を主張する奴」を攻撃することは少ないです。
なぜならその主張を内部であれば上層部やコンプライアンス部、外部であれば公的機関に訴えかけられるのは怖いこと、だからです。

ただしこの「空気を読まない」を実践するにあたって気を付けたいポイントがあります。
それは、他人を不快にしない・攻撃しない、場面場面で自分の主張をコロコロ変えない、ということです。

やたらめったに攻撃的な人だったり、人を陥れて嘲るような人だったり、毎回何か意見はするけどその意見に全く一貫性がない人なんて、信用できませんよね?
これだと単純に「空気が”読めない”」奴になってしまうのがオチです。

空気を読むことと、空気に流されることは違う、ということを理解し、必要な場面で「空気を読まない」という選択をすることにチャレンジしてみてくださいね。