天気予報が外れる確率は前日に出される予報で15%前後です。
なので当たる確率は85%前後ということで高確率で当たっていることになりますね。
一週間前の予報だと外れる確率は30%前後です。
つまり当たる確率は70%前後ということになります。
気象庁のスーパーコンピュータでも気象予報士でも最も予想しにくい季節は梅雨時期です。
四季と並んで「第5の季節」呼ばれる梅雨は気象予報士泣かせといいます。
この記事では
・天気予報が外れる確率と理由
・天気予報が外れやすい季節と理由
などについてお伝えしていきます。
短時間予報は当たりやすいけど週間天気などはあまり当てにならない、天気予報が外れるのはなぜかと外れる確率を知りたいと思っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
天気予報が外れる確率はどれくらい?なぜ外れるのかその理由も解説!
天気予報が外れる確率は前日予報で15%前後、一週間前予報で30%前後です。
天気予報は、気象庁がスーパーコンピュータで叩き出す過去のデータなどに基づいた細かい数値結果を元に、各気象予報サービス会社や放送局の気象予報士によって人間の手で独自の予想を立ててからお茶の間に伝えられます。
現代の科学では未来の天気を100%の確率で当てることはできません。
雨が降る、降らないの2択や、晴れ、曇り、雨の3択だけのように結果のパターンを単純化してしまうと「外れたじゃないか!」と思ってしまいます。
気象予報士さんは「もしかしたら少し雨が降るかもしれない」などと細かいニュアンスで伝えることがあります。
こういう伝え方一つで「外れた」という感覚を少なくすることができるという訳です。
気象庁は1ミリ以上の雨が降ると予想すると、はじめて傘マークをつけます。
体感では0.5ミリの雨でもしっかり雨が降ったという感覚になるので「予報が外れた」という風に感じてしまいます。
沖縄は特に予想が難しいといいます。
熱帯では積乱雲が一つ出来るだけで急な雨がザっとふります。
それも海上でなく陸地で降るとみんなが濡れるので「予報が外れた」と捉えられてしまうのです。
気象予報士さんは視聴者に分かりやすい天気図の解説や上記のような細かいニュアンスを伝えることも重要な仕事と言えるでしょう。
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天気予報が外れやすい季節ってあるの?梅雨や台風の時期は難しい?
天気予報が外れやすい季節は「第5の季節」と呼ばれる梅雨時期です。
逆に当たりやすいのは春と秋です。
梅雨前線と春、秋の低気圧では規模や動き方がまったく違います。
春と秋の低気圧は西から東へ移動するのが明らかで、1000キロ単位の「面」で予報に影響します。
梅雨前線は南北方向に細かい帯状の雲が100キロ単位の「線」で動き予報に影響します。
梅雨時期の天気図は、南から順に太平洋高気圧、梅雨前線、オホーツク海高気圧で形成されていることが多いです。
梅雨前線の南北にある高気圧が縄張り争いをしており、梅雨前線は南北に移動といっても移動方向は明らかではなく、時に南下したり停滞したりすることもあります。
次はここで雨が降るよ、という予想がしづらいのです。
例えば、天気図で見ると梅雨の帯状の雲の北側は薄く、くもりか小雨程度の様子ですが、これが南北に(上下に)動くので雨が降りそうなんだけど結局降らなかった、という事態が起こるのです。
ちなみに北に位置するオホーツク海高気圧は梅雨時期に発生しやすい高気圧で、下層に寒気を伴っています。
関東以北の太平洋側に梅雨寒(つゆざむ)や日照不足をもたらします。
梅雨明けは太平洋高気圧の勝利で幕を閉じるというわけです。
まとめ
天気予報が外れる確率は前日予報で15%前後、一週間前予報で30%前後です。
過去の細かい気象データを元に気象庁のスーパーコンピュータが叩き出した数値を見て、気象予報サービス会社や放送局の気象予報士が独自の予報をします。
それらを視聴者に分かりやすく伝えるのがいわゆる「天気予報」なのです。
現代の科学では100%の確率で未来の天気を予想することはできません。
「~かもしれない」という予報の域を超えていないのです。
なので天気予報は外れることがありますが、コンピュータの精度の向上や観測機器の整備などが進んでいるので、予報の精度は今後も上がることでしょう。
天気予報が外れやすい季節は梅雨時期です。
梅雨前線は南北に位置する2つの高気圧に挟まれて上下に不安定な動きをします。
薄い帯状の雲が上下に不規則な動きをしているので、雨が降ると思っていたら急に晴れになったりすることがよくあります。
梅雨から夏にかけては予想しづらく、春と秋は比較的予想しやすいといえます。