厄年を迎える方々にとって、自分が厄年であることや厄除け・厄祓いの行為について気になる点があると思います。
毎年、多くの人々が特に厄除けや厄祓いで知られる神社やお寺で、これらの祈祷を受けています。
しかし、厄年を迎える方の中には、
- 祈祷を受けずに参拝だけで済ませても大丈夫なのか?
- 祈祷は必ず受けなければならないものなのか?
と考えている人も多いのではないでしょうか。
答えは、厄除けとして参拝だけでも問題ないと言えます。
この記事では、「厄除けは参拝だけでも良いのか」という疑問に焦点を当てて説明します。
Contents
厄年にお参りだけでもOKなの?
厄年に関して「お参りだけで十分か」という疑問についてお話しします。
ここでの「お参り」「参拝」という行為は、神社の本殿やお寺の本堂にて祈祷を受けることなく、賽銭箱の前で手を合わせることを指します。
その後、厄除けのためのお守りや御札を受け取って帰宅することも、効果的な厄除けの方法の一つとして捉えています。
厄除け・厄祓いの祈祷を受けなくても、何か問題が起こるわけではなく、お参りに厄除けとしての意味がないわけではありません。
実際、自分の内心に迷いがなければ、特別な祈祷やお祓いを受けなくても良いと感じる方は多いでしょう。
厄年は人生の重要な節目とされており、例えば19歳や25歳では社会人としての新たな一歩を踏み出し、33歳や42歳では女性は出産や子育て、男性は仕事での大きな変化が訪れる時期です。
これらの年齢では精神的・肉体的な疲労も高まり、事故や病気が起こりやすくなります。
特に大厄になると体力の低下や更年期の症状、反射神経の鈍化などが顕著になります。
しかし、自身の年齢や身体的な変化を受け入れ、健康管理をしっかり行っている方は、厄年の不安をそれほど感じないかもしれません。
自分を理解している人は、お参りの際に厄を払うよりも受け入れる心持ちで、「一緒にうまくやっていこう」という姿勢で祈ります。
これにより、神様や仏様も見守り、悪い流れを良い方向へ導いてくれるでしょう。
結局のところ、これらの行為は心の持ち方に左右されるもので、参拝だけであっても本人が厄が祓われたり、気持ちがすっきりしたと感じるのであれば、それが最も重要だと言えるでしょう。
お参りにプラスしてできること
お参りだけでは心配だが、厄払いや厄除けの祈祷は受けたくない方は、お参りにプラスして、いつもより多めのお賽銭を捧げたり、自分や家族の健康に感謝し、これからの厄年を見守ってもらえるよう祈ることも良いでしょう。
また、厄払いや厄除けのお守りやお札を受けて身につけることも効果的だと言われています。
お参り後に気になる場合は、後日祈祷を受けることもできますので、そのタイミングはご自身で決めても良いです。
神仏の恩恵を受けたいという場合は祈祷をおすすめ
御祭神や御本尊の恩恵や神徳を受けたいと考えているならば、祈祷を受けることをお勧めします。
毎年、多くの人々が特に厄除け・厄祓いで知られる神社やお寺へ参拝し、時には長い列をなして祈祷を受けています。
この行動は、単に参拝するだけではなく、「祈祷を受けることで心が落ち着き、恩恵を受けたと感じる」という心理的効果があるからです。
また、多くの神社やお寺では、厄除け専門の神様や仏様を定めており、その神徳や恩恵を受けながら厄を取り除く祈祷を行います。
各神様や仏様には厄を取り除くための由来があり、その由来や神徳を理解しながら祈祷を受けることは、日本人だけでなく、様々な宗教を持つ人々や普段信仰を持たない人にとっても、特別な恩恵を感じる機会となるでしょう。
祈祷を必ず受ける必要はないものの、多くの日本人が厄年に受けてきた厄除け・厄祓いの祈祷には、不安な気持ちを晴らし、言葉では表現しづらい運気のようなものを改善する効果があるため、長く続いている伝統です。
厄払い・厄除けの適切な時期とは?
厄払いや厄除けは、一般的に「本厄」に受ける人が多いですが、「前厄」、「本厄」、「後厄」の3回すべて受ける方もいらっしゃいます。
厄払いや厄除けの実施時期は、地域や慣習によって異なりますが、多くの場合は1月7日の松の内から節分の日までに受けることが推奨されています。
最近では、新年の初詣で神社やお寺を訪れ、その際に厄払いや厄除けを行う方が増えています。
もしもこの期間に間に合わなかった場合でも、一年中対応してくれる神社やお寺は多いので、心配なく問い合わせしてみてください。
厄払い・厄除けの祈祷料の相場
厄払い・厄除けの祈祷を依頼する際には、祈祷料が必要となります。
一般的には3,000円から10,000円程度が相場です。一部の神社やお寺では祈祷料が設定されている場合もあり、その金額に従います。
不安な場合は、訪れる予定の神社やお寺に事前に問い合わせてみると良いでしょう。
多くの場合、「決まった金額はないが、多くの人がこの程度納める」といった案内をしてくれます。
祈祷料の封筒について
神社での祈祷料は、白い封筒や紅白の水引がついたのし袋を使用し、「初穂料」や「御玉串料」などと表書きします。
お寺での場合は、「お布施」と記載し、封筒の下部に厄払いを受ける人のフルネームを書きます。
直接お財布から現金を出して渡すのは避けましょう。
これは神仏に対して失礼な行為とされています。
最後に
もし厄年を無事に過ごせた場合は、お参りや厄払いを行った神社やお寺に改めて訪れ、感謝の意を表してください。
これにより、新たな良い「気」の流れが生まれ、厄年が終わった後も良い方向へ進むことでしょう。