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ゲリラ豪雨はどれくらいで止むのかを検証!予測できる方法はある?



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ゲリラ豪雨がだいたいどれぐらいで止むのかを予測することは可能です。

 

局地的大雨であれば30分、長くても1時間以内には止むと予測されます。

しかし、確実な時間を予測するのは難しいです。

 

短時間に積乱雲が形成されるため、予測が難しいとされているゲリラ豪雨ですが、大体

狭い範囲において1時間以内で強く降る傾向があります。

 

ゲリラ豪雨は夏の午後の時間帯に発生することが多く、真っ黒い雲ができてきたり、周囲が急に暗くなったりすればゲリラ豪雨の被害に遭う可能性が高いので注意が必要です。

 

ゲリラ豪雨やスコールなどは、夏になるとよく耳にすることばですが、その本当の違いを理解している方は少ないのではないでしょうか。

 

この記事では、

・ゲリラ豪雨はどれぐらいで止むのか?

・ゲリラ豪雨がおきやすい時期や時間

・ゲリラ豪雨の予兆

・ゲリラ豪雨とスコール、夕立の違い

・ゲリラ豪雨と集中豪雨の違い

についてお伝えします。

急なゲリラ豪雨にも慌てず対処したい方は是非参考にしてみてくださいね。

 

ゲリラ豪雨はどれくらいで止むことが多い?起きやすい時間帯について

ゲリラ豪雨は早いときで30分、長くても1時間以内にやむことが多いです。

また、起きやすい時間帯は夏場の午後です。

 

気象庁ではゲリラ豪雨という言葉は使用しておらず、これといった定義もありません。

ですが、狭い地域に時間雨量が50㎜を超えるような豪雨が短時間に降ることを一般的にゲリラ豪雨と言うことが多いようです。

 

そんなゲリラ豪雨の正体は積乱雲です。

モクモクと夏の空に現れるソフトクリームのような雲で入道雲とも呼ばれています。

 

一つの積乱雲の寿命はだいたい1時間ほどで、積乱雲が雨粒となって上空から地上に落ちてくるのにも時間がかかります。

そこで、実際に雨を降らせる時間は積乱雲の寿命の半分ほどの30分ぐらい、と推測できるのです。

 

また、積乱雲は夏場に多く発生します。

7月から9月の間で、午後3時頃から夕方にかけてゲリラ豪雨が起きやすいです。

夏場の午後に多い理由は日中に地面が温められ、地表と上空の気温差が大きくなりやすいからです。

 

同じ理由で夏の夕方によく起こる夕立とゲリラ豪雨の違いは、夕立は夕方に降る大雨のことを指し、ゲリラ豪雨は夕方に限らず昼間にも降る大雨という点です。

勢いよく降って短時間でやむところはゲリラ豪雨と夕立はよく似ています。

ゲリラ豪雨の予測はできない?起きる前の前兆は?

ゲリラ豪雨の原因の積乱雲は短時間で形成されるためいつ起こるか予測しにくいです。

ですがゲリラ豪雨の前兆などで、ある程度の予測をすることはできますよ。

 

朝は晴れていたのに、昼頃から急に黒い雲が現れてゲリラ豪雨の被害に遭う、といったことも珍しくありませんので、注意が必要です。

 

前兆としてはゴロゴロと雷の音が聞こえてきたり、雨のような湿った匂いがするなどがあります。

 

遠くの空にモクモクとした入道雲が見えたら要注意です。

その雲の動く方向をよく観察しましょう。

自分がいる方向に向かってきたら、ゲリラ豪雨にあう可能性は非常に高いです。

 

風からも雨が降る前兆を感じることができます。

少し前まで暑かったのに急にヒヤッとする空気を感じることがあります。

これは積乱雲が発達するときに激しい雨と一緒に冷たい空気が降りてくるからです。

 

怪しい雲が増えてきて真上の雲が灰色になってきたらもう雨は間近です。

大粒の雨が降り出したり、ひょうが降り出すこともあります。

 

ゲリラ豪雨の動きを予測する手段の一つに『降水ナウキャスト』があります。

気象庁が発表している防災気象情報です。

 

1時間先の降水分布や雷活動の予報を知ることができますので、

大雨になりそうだな、と感じた時やゲリラ豪雨の被害に遭ったときに利用してみるのも良いですね。

 

ゲリラ豪雨とスコールと夕立…同じようで異なる3つの違いは何?

ゲリラ豪雨、スコール、夕立の3つは、

・雨か、雨以外のことを指すか

・発生する時期が限定されるかどうか

・災害をもたらすかどうか

に違いがあります。

 

ひとつずつ説明していきますので、今後の気象情報をチェックする際の参考にしてみてください。

 

雨か、雨以外のことを指すか

まず、ゲリラ豪雨と夕立は突発的に降る激しい雨を指していますが、スコールは突然吹き出す強風のことを指しています。

 

スコールと聞くと雷を伴う大雨が降ることをイメージしやすいですが、本当の意味は雨ではなく風なのです。

 

スコールはあくまで強い突風がメインであり、同時に雨や雷といった現象が起こることが多いというように覚えてくださいね。

 

発生する時期が限定されるかどうか

ゲリラ豪雨と夕立は降雨という共通点がありますが、その現象が発生する時期に違いがあります。

 

ゲリラ豪雨は夏に発生することが多いものの、夏の時期に限定したことばではありません。

一方夕立は、夏の特に正午から夕方ごろに降る雨のことを指しています。

 

夕立ということばは夏の季語にもなっているので、関連付けると覚えやすいですよ。

 

災害をもたらすかどうか

ゲリラ豪雨と夕立には、災害をもたらすかどうかという違いもあります。

 

夕立では一時的に激しい雨が降りますが、洪水などの災害をもたらすほどではありません。

 

しかしゲリラ豪雨の場合は、夕立をはるかに上回る降雨量となることが多く、過去にも何度も災害を引き起こしていますから注意が必要ですね。

 

ゲリラ豪雨と集中豪雨も微妙に違う…その違いは何?

ゲリラ豪雨と似たことばで集中豪雨ということばがありますが、その違いは

・気象庁で定められている用語かどうか

・雨が降る範囲と時間

にあります。

 

それぞれ解説していきますので、その違いに注目してみてください。

 

気象庁で定められている用語かどうか

集中豪雨ということばは、気象庁で報道発表資料などに用いられる解説用語として使われています。

 

一方ゲリラ豪雨ということばは、気象庁では使用を控えている用語です。

 

2008年に全国各地で豪雨が多発した際に、マスコミが報道で「ゲリラ豪雨」ということばを多く使ったことで、広く周知されることなったものです。

 

気象庁ではゲリラ豪雨のことを、「局地的大雨」ということばとして表現することもありますよ。

 

雨が降る範囲と時間

ゲリラ豪雨は、20~30キロメートル四方の広さで数十分激しく降り続くことを指します。

 

一方集中豪雨は、50~300キロメートル×20~50キロメートルの広さで数時間にもわたり激しい雨が降り続くことを指しています。

 

雨が降る範囲と時間の違いから、集中豪雨のほうがより激しいものだと理解することができますね。

 

ゲリラ豪雨は不適切用語!いつからどうして呼ばれるようになった?夏の午後にとつぜんやってくることが多いゲリラ豪雨ですが、実は『ゲリラ豪雨』という言葉は不適切用語なんです! 2008年頃か...

 

まとめ

夏場に起こりやすいゲリラ豪雨。

季節がら薄着をしていることも多いので、万が一大雨にあってしまったら大変ですよね。

 

良い天気であっても折り畳み傘や大きめのタオルを持ち歩く、などの対策をしておいたほうがよさそうです。

 

ゲリラ豪雨の予兆を感じたら、早めに屋根のあるとことろへ避難しておくなどしてなるべく被害に遭わないように工夫しましょう。

 

屋外で降り出してしまったらひとまず屋根のあるところに移動して、やみくもにその場を動かずに30分は様子を見てみましょう。

ザーッと勢いよく降った後はまたカラリと夏空に戻るかもしれませんよ。

 

普段何気なく耳にしている気象情報ですが、使われていることばにはさまざまな違いがあります。

 

まとめると、

・ゲリラ豪雨

季節を問わず激しく降る突発的な雨で、災害をもたらすことも多い

 

・夕立

夏の正午から夕方に激しく降る突発的な雨で、ゲリラ豪雨よりは降雨量が少ないことが多い

 

・スコール

突然吹き出す強風のことで、雨や雷を伴うことも多い

 

・集中豪雨

気象庁が定める用語のひとつで、ゲリラ豪雨よりも広い範囲で長時間激しく降り続ける

といった特徴があります。

 

ひとつひとつのことばについて詳しく理解していないと、つい混同してしまいがちです。

 

いざというときに慌てないために、これらの違いをしっかりと理解して、気象情報をチェックする際にぜひ役立ててくださいね。