着物のファーをクリーニングに出したら黄ばみは取れるかは、黄ばみがついた原因やファーの素材にもよります。
毛皮のファー(リアルファー)の場合はフェイクファー(合繊繊維などの素材)よりも値段は高くなります。
毛皮はクリーニングの中でも比較的難しい部類に入るので毛皮専門やシミ抜きが得意、和装クリーニングなどに依頼してみるのも手です。
この記事では
・成人式で着たショールの黄ばみはクリーニングで取れるのか
・リアルファーとフェイクファーの違い
・ショールの保管方法
などについてお伝えしていきますので、成人式で着たショールが黄ばんでしまい汚れを取る方法を知りたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
成人式で着たショールの黄ばみ取り方って?クリーニングでとれる?
成人式で着たショールの黄ばみ取りは、クリーニング店にお任せするのが無難です。
黄ばみはそもそも汚れでついたものなのか、日焼け又は汗や皮脂が酸化したものなのかで変わってきます。
クリーニング店でも汚れの黄ばみは取りやすいとされています。
一方で長期間放置して日光や照明にあたって日焼けしたもの、着た後に汗や皮脂がついたまま箱などにしまい放置していたものの黄ばみに対しては毛自体に黄ばみが生じているので除去するのが難しいのです。
リアルファーのショールは水洗いができません。
とうもろこしやカエデなどの自然素材から作られた粉に洗剤をしみこませ、毛皮と一緒に回転洗浄機に入れてパウダークリーニングという方法で洗います。
損傷や変色が起こらないソフトなクリーニングです。
動物の皮は繊細で扱いが難しくクリーニング店では慎重に取り扱う品目です。
毛皮専門クリーニング、和装クリーニング、シミ抜きが得意な専門店などを当たってみるといいでしょう。
大手チェーン店でも毛皮クリーニングに対応しているところがあります。
フェイクファーは自宅で洗濯可能なものが多いので、洗濯表示を確かめて洗ってみるのもおすすめです。
洗濯機でOKなら洗濯ネットに入れておしゃれ着コースやドライコースを使いおしゃれ着洗剤(中性洗剤)で洗い脱水時間は短く設定してくださいね。
乾かし方はドライヤーの弱で根元から立ち上げるように動かしながら温風を当てます。
合繊繊維は熱に弱いので一箇所にずっと温風を当てないように気を付けましょう。
洋服ブラシでブラッシングしながら乾かすとふわふわな仕上がりになります。
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振袖のショールってクリーニング代はどれくらい?仕舞うときの注意点も!
リアルファーのクリーニング料金は次のようなところが多いです。
・ラビット、ムートン、狸 7000円~
・フォックス 8000円~
・ミンク、チンチラ9000円~
フェイクファーなら600円~700円が相場です。
リアルファーは湿気に弱いです。
着用後は一日しっかり陰干しして乾燥させますが、臭いが気になる場合は1週間陰干ししましょう。
また、着用時は香水の使用は控えタバコを吸わないようにすると長持ちします。
箱に入れて保管しますが、時々箱を開けて乾燥したり乾燥剤を入れておくなど湿気対策を万全にしてください。
湿気によって黄ばんだりカビが生えたりします。
フェイクファーは合成繊維等を使用しています。
リアルファーに見た目や風合いを似せて作っているもので、比較的洗濯やお手入れ、保管がラクにできます。
着用後は軽くたたいてホコリを落とし、汚れた場合は洗濯表示通りに洗濯機や手洗いをするか、ぬるま湯につけたタオルを絞って汚れを拭き取り陰干しをします。
熱に弱い素材が多いのでアイロンは禁止、ドライヤーを使うときは弱で動かしながら乾かしましょう。
保管は通気性がよく陽が当たらない場所で、毛並みが崩れない程度にゆとりをもった収納を心掛けてください。
リアルもフェイクも、汚れが見えていなくても汗や皮脂がついている場合があるので、着用後はきちんとお手入れをして黄ばみを防いでくださいね。
まとめ
成人式のショールに黄ばみがついた場合、クリーニング店で相談してみましょう。
大手でも毛皮クリーニングを扱っています。
また、毛皮専門、和装クリーニング、シミ抜きが得意な店などにも相談してみましょう。
毛皮ショールの料金の相場は6000円~9000円台です。
フェイクファーのショールだと600円~700円です。
毛皮は繊細で扱いが難しいので、日焼けや汗、皮脂の汚れを長期で放っておいてできた黄ばみには対応できない場合があります。
着用後はしっかり乾燥させたり汚れが目に見えていなくてもクリーニングに出してく方が長持ちするでしょう。
フェイクファーは合繊繊維を主としていますので自宅で洗濯できるものが多いです。
洗濯表示を確かめて洗濯機で回すか手洗いをすれば経済的です。