リネンを柔らかくする方法は、一言でいうと「洗濯を繰り返す」ことです。
新品のリネンは固いので洗濯をしていくうちにどんどん柔らかくなります。
リネンを自分で育てることでゴワゴワを取り去り柔らかくすることが出来ます。
この生地では
・リネンを柔らかくする洗濯の方法
・リネンの使い始めのポイント
・リネンはなぜゴワつくのか
などについてお伝えしていきますので、リネンを洗濯したいけど過去に洗濯でゴワゴワになって失敗した経験がある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
リネンを柔らかくする方法って?失敗ナシの洗濯手順を伝授
リネンを柔らかくするには洗濯を繰り返し行うことが有効ですよ。
洗濯をして水を通し少しずつ柔らかくします。
洗濯の仕方には気を使って生地を傷つけないようにすることが大事です。
リネンについている洗濯表示を見て、洗濯機か手洗いを判断してください。
参考URL「新しい洗濯表示」
洗濯の方法
洗濯機を使う場合
- 汚れが目立つ部分を表側にして洗濯ネットに入れる。
- おしゃれ着用の中性洗剤を入れる。
- 30℃未満の水を入れ洗濯機を回す。
- ネットに入れたまま10秒脱水する。
注意するのは、他の洗濯物と一緒に洗わないこと。
一緒に洗うと摩擦で生地が傷んでしまいます。
手洗いの場合
- 洗面器に30℃未満の水とおしゃれ着用の中性洗剤を入れる。
- 洗濯物を汚れている部分を表に出してたたみ洗面器に入れる。
- 20回~30回押し洗いする。
- 水を替えてすすぐ。水がきれいになるまで繰り返す。
- 水を捨て上から押して脱水、その後バスタオルで水分を取る。
干し方・乾かし方
干すときは、濡れたままで吊るし干しすると水分の重みでシワが防げます。
水がポタポタたれるのがイヤならば、平干しをします。
いずれも風通しのよい日陰で干しましょう。
直射日光に当てると変色する可能性が高いのでやめましょうね。
シワが気になりアイロンをかけたい場合は、濡れ干しの直前でかけましょう。
目立たない裏側から必ず当て布をして、中温~高温でかけてくださいね。
天然繊維なので高温でも大丈夫です。
乾いている状態でかけたい場合は霧吹きで水をかけてびしょびしょになるくらいにして
アイロンをかけてくださいね。
乾いた状態だとなかなかシワは取りにくいので注意です。
リネンを柔らかくするための注意点!ゴワつくのには理由があった
リネンを柔らかくするための注意点は水通しや洗濯をした後の脱水に時間をかけないことです。
普通に洗濯機で回して脱水が終わり取り出してみるとリネン素材のものが丸く固まってしまいシワが取れなくなった、なんて経験はありませんか?
ゴワつく理由として、リネンは麻の茎の繊維つをむぐ時、ペクチンという成分が流れ出し生地のノリの役割を果たします。
このノリがリネンのゴワつきの原因です。
生地にハリや光沢、さらりとした肌触りをも生み出すペクチンはリネン独特の風合いの成分です。
ペクチンという成分はパンに塗るジャムの原材料にもなっている天然のゲル化剤です。
これを聞くとなんとなく分かりますよね。
特にリネン素材のものを買ってきたばかりの時はゴワつきが強いと思います。
まずは水通しをしてノリを取る作業をするといいです。
ノリを取る効果だけでなく、水通しで縮むので使う前から縮んだ状態になります。
使ってから縮むよりはがっかり度は減ると思います。
水は30℃以下で1~2時間浸してください。
絞って日陰で吊るし干し、パンパンとたたいてシワをとってください。
半乾きでアイロンをかけてもOKです。
このようにして水通しから始め、使う、洗濯を繰り返していくうちにリネンが育ち、柔らかくなっていきます。
リネンの洗濯のルールを理解して丁寧に育てましょう。
まとめ
リネンを柔らかくする方法は始めに水通しをし、使う、洗濯するを繰り返すことでリネンが育ち柔らかくなっていきます。
洗濯表示を見て洗濯機可なのか手洗いなのかを判断して、それぞれの正しい方法で洗濯をします。
どちらも水は30℃以下で、脱水は短時間にします。
干し方は濡れ干しで水の重さを利用してシワを伸ばします。
シワが気になりアイロンをあてたいなら、中温~高温で裏側にします。
必ず当て布をしてください。
リネンがゴワつく理由は、麻の繊維から出てきたペクチンという天然成分が、ノリになって固くなりゴワつく原因になります。
ペクチンは他にも生地にハリや光沢、さらりとした肌触りを実現してくれます。
固いのはリネンの特徴なので、そういうものなんだと理解するのがポイントです。
リネンの丈夫さ、吸水性のよさ、天然繊維ならではの触り心地を生かして衣服やカバーリングや小物など工夫して楽しみましょう。
お手入れの際は上記のことをお忘れなく!