ズッキーニが苦いのはズッキーニに含まれている自然毒のククルビタシンが原因です。
この毒が少しでも含まれている野菜を大量に食べたり、まれにですが毒自体が大量に含まれている野菜を食べると食中毒を引き起こします。
日本ではククルビタシンによる食中毒の報告が数例あります。
この記事では
- ズッキーニが苦いのは自然毒を含んでいるから
- 食中毒症状と対処法
- 自然毒があるか判断する方法
などについてお伝えしていきますので、苦味があるズッキーニを食べてしまったけど食中毒になったりしないか心配な人はぜひ参考にしてみてくださいね。
ズッキーニが苦いのは危険?食べてしまったときの対処法とは
ズッキーニが苦いのは危険です。
本来ズッキーニはクセのない野菜なので一口食べてみるとすぐに苦味が分かりおかしいな、と思うことでしょう。
それでも毒が含まれている知識がない場合は、苦味の強弱によってそのまま食べてしまうこともあるかもしれません。
実際にそのまま食べ続けて食中毒を引き起こした事例があるのです。
食べてしまった場合は2時間くらいは体に変調がないか様子をみます。
早くて30分くらいで下痢や嘔吐の症状が出ることがあります。
常温の水で水分補給をしながら安静にしましょう。
症状が和らげば大丈夫です。
主な症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱、意識障害、呼吸困難などです。
下痢や嘔吐でも症状が長く続く場合は医療機関を受診してください。
まれに重症になることもあり得るので気を付けてくださいね。
ズッキーニはもともとククルビタシンが多く含まれている野菜でしたが、長年の品種改良により毒はごくわずかな量になりました。
スーパーで売っているズッキーニよりは野菜直売所で売っているズッキーニの方が比較的毒を多く含む可能性が高いようです。
この自然毒を含むのはウリ科の植物で、きゅうり、かぼちゃ、メロン、スイカ、ユウガオ、へちまで、これらも苦味に気を付けてくださいね。
ズッキーニが苦いのはなぜ?苦いズッキーニを食べなずい予防策は?
ズッキーニが苦いのはククルビタシンという自然毒が含まれているからです。
しかし近年の品種改良により自然毒はごくわずかにしか含まれていないことが殆どです。
ごくまれに強い苦みを感じるズッキーニに当たることがあります。
実は見た目では毒が多く含まれているかは判断できません。
生産者でさえ分からないのですから、食べて判断するしかないのです。
ただ、調理前に端を切り落として断面を舐めてみて、苦味を感じるのであれば食べるのをやめましょう。
未然に食中毒を防ぐことができます。
苦くても舐めた程度では直中毒になるというこはまず無いので安心してくださいね。
なお、ククルビタシンは加熱しても分解されず残っています。
調理してから食べた時に苦味を少しでも感じたら食べるのはやめましょう。
子どもや高齢者、基礎疾患がある人は必ず食べるのをやめてくださいね。
健康体の成人は少しくらい食べても大丈夫かもしれませんが、体が弱い人は食中毒症状が出やすいです。
もしも炒め物などで苦味が強いズッキーニと他の食材が混ざっている場合は、ククルビタシンが溶け出している可能性もあるので料理そのものを破棄したほうがよさそうです。
また、ズッキーニは加熱調理だけではなく実は生食もできます。
舐めてみて苦味を感じなければ、サラダやナムルにして生で美味しくいただけますよ。
まとめ
ズッキーニが苦いのはククルビタシンという自然毒が含まれているからです。
この自然毒を大量に摂取すると食中毒症状が出る可能性が高いです。
もともとククルビタシンを含んでいる野菜ですが、長年の品種改良により毒の量がごくわずかになりました。
しかしごくまれに大量に含んでいるものもあります。
見た目では判断できないので、舐めたり食べたりして苦味を感じたら破棄するようにします。
食中毒症状は、下痢、嘔吐、発熱、腹痛などです。
症状が長く続いたり意識障害や呼吸困難になったら医療機関を受診しましょう。
たいていは水分補給をしながら安静にしていれば症状が落ち着いてくるでしょう。
症状が出るまで個人差があるので食後30分~2時間は様子をみてくださいね。