スプレー缶が爆発するキーワードは「火気と高温」です。
夏の持ち歩きでは高温が心配になりますよね。
ですが、持ち歩いている時に爆発したという事故を聞いたことはないと思います。
極端な条件下にさらされた場合だけ事故に繋がるものですので、必要以上に不安に思わなくて大丈夫です!
この記事では
・真夏の制汗スプレーの持ち歩きは危険か
・スプレー缶はどのような条件で爆発するのか
・スプレー缶の適切な保管と処分方法
などについてお伝えしていきます。
高温になると爆発するという制汗スプレーを夏に持ち歩きすることや、ロッカーに入れっぱなしにしても大丈夫なのかなどを心配している
な人はぜひ参考にしてみてくださいね。
制汗スプレーの持ち歩きは危険?真夏に注意することはある?
制汗スプレーの持ち歩きは基本的に危険とはいえません。
女性はバッグの中に入れて持ち歩くでしょうから、通常バッグの中が40℃以上になるということは考えられません。
例えば炎天下にさらされている車のダッシュボードにスプレー缶を置きっぱなしにしていれば、直射日光が当たり温度はぐんぐん上昇して缶の中のガスが膨張して内圧が上がり爆発する恐れがあります。
実際にダッシュボードに置きっぱなしにしてスプレー缶が爆発しフロントガラスが割れたという事故があります。
真夏の炎天下で車内温度がどのくらい上がるかを実験したものによると、何の対策もしていない車内のダッシュボードの温度は最高79℃にまで上昇しています。
スプレー缶の注意書きには40℃以上になる場所には置かない、と書いてあるのでゾッとしますよね。
真夏の持ち歩きでは直射日光に長時間当てないようにすれば、まず危険なことはないと思います。
ただ、使用するときに注意したいのは火気を使う場所やスプレーした後に火気を使ったりする場合です。
スプレー缶のガスは可燃性ですので、例えばスプレーした後に煙草を吸うのにライターを使うなどしたら、滞留しているガスに引火して火災が発生する可能性が高いのです。
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スプレー缶を夏に保管する場合に要注すべきことはある?
スプレー缶を保管する場所のポイントは、直射日光が当たる場所や火気を扱うところは避けることです。
極端にいうと日当たりのよい窓辺やキッチンなどです。
火気がない限り職場のロッカーに入れておくのは問題ないと思います。
極端な温度上昇がなければスプレー缶の内圧が上がることはないでしょう。
夏だとまず考えられませんが、ヒーターやストーブなどの輻射熱でも温度は上がるので暖房器具のそばにも置かないでください。
また、その近くで使用するとストーブの火が可燃性ガスに引火して火炎が吹き出る可能性があります。
スプレー缶がスチール製なら湿気の多い場所で長期間保管しないようにしてください。
缶が錆びて破裂する可能性があります。
また、スプレー缶は使い切ってから穴を開けずに処分しましょうという自治体が増えているようです。
実際に自宅で穴あけをした時に摩擦熱が可燃性ガスに引火して火災が発生した事例があります。
ただ、自治体ごとにルールは違います。
スプレー缶にガス抜きキャップがついている場合は大丈夫ですが、ついていない場合は頑張ってガスを出し切ってくださいね。
ごみ収集車の火災は後を絶たないようですので市民が意識してスプレー缶の取り扱いに気を使いましょう。
まとめ
真夏の制汗スプレーの持ち歩きは基本的に危険とはいえません。
制汗スプレーは40℃以上の高温の場所に置くと危険と缶に書いてありますが、持ち歩くバッグの中が40℃以上になるということはまず考えられないです。
例えば炎天下にさらされた車のダッシュボードに置きっぱなしにするというなら、極端な温度上昇によって爆発する可能性が高くなるでしょう。
スプレー缶の保管は直射日光が当たらない場所、火気から離れた場所にしましょう。
スプレーをした後は可燃性ガスが滞留しているので、ライターを使ったりすると引火して火災に繋がる可能性が高いといえます。
会社のロッカーに入れっぱなしにしても、極端な温度上昇は考えられないため火気が無い限りは大丈夫です。