沸かしたお茶をすぐに冷蔵庫に入れると庫内の温度が上がってしまい、すでに入っていた食べ物が傷んでしまいます。
お茶自体の味は変わりませんが、庫内の温度上昇を防ぐために沸かしたお茶は粗熱を取ってから冷蔵庫に入れるのが原則です。
この記事では
・沸かしたお茶をすぐに冷蔵庫に入れるとどうなるか
・沸かしたお茶を急速に冷やす方法
・麦茶をすぐに傷ませない工夫
などについてお伝えしていきます。
夏になると頻繁に沸かした麦茶を作って冷蔵庫に入れるけど、冷蔵庫に入れるタイミングがはっきり分かっていないから本当はいけないのかなと迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
作った麦茶を冷蔵庫に入れるタイミングは?どれくらい冷ませばいい?
作った麦茶を冷蔵庫に入れるタイミングは粗熱が取れてからです。
沸かして常温で冷ますと時間がかかりすぎて雑菌が繁殖する可能性が高くなるので、急冷する必要が出てきます。
冷やす方法の例をいくつかあげます。
やかんごと水とキッチンペーパーで冷やす
洗い桶やフライパンに2cmくらい水を張り熱いままのやかんを入れ、濡らしたキッチンペーパーをやかんに貼り付けてそのまま2時間くらい待ちます。
水は一時的に熱くなりますがそのままで大丈夫です。
やかんや鍋を塩を入れた水で冷やす
あらかじめ濃い塩水をペットボトルに作っておき冷凍庫にいれておきます。
凍らないとても冷たい水ができあがります。
これにやかんや鍋を浸せば比較的早くお茶を冷ますことができます。
濃いめで煮出したお茶に氷を入れる
通常の麦茶パック数より多いパックを入れ濃いめに煮出した麦茶を、氷を入れた保存容器に移し替えます。
保存容器はあらかじめ熱湯やキッチンハイターで消毒したものを使いましょう。
ここで共通して気を付けてほしいのは、麦茶パックを入れっぱなしにしないこと。
麦茶は雑菌のエサとなるデンプンを含んでおり、入れっぱなしにしておくとデンプン成分がお茶に染みわたってしまいます。
規定の時間がきたら取り出すようにしましょう。
スポンサーリンク
沸かしたお茶をすぐに冷蔵庫に入れちゃダメな理由とは?
沸かしたお茶を熱いまま冷蔵庫に入れると庫内の温度が急激に上がり、入っていた食べ物が傷んでしまいます。
冷却機能の限度を超えて熱が放出され、しっかり断熱されているのでその熱で庫内の温度が上がります。
その後数時間は元の温度に戻らず、消費電力が増えて電気代が上がるので注意してくださいね。
先述した方法で沸かした麦茶を急速に冷やして粗熱を取ってから冷蔵庫に入れてくださいね。
また、麦茶はお茶の中でも腐りやすいです。
麦茶、コーン茶、黒豆茶などの穀物茶は炭水化物が多く抗菌作用のあるカテキンを含まないので長持ちしません。
急速に冷やす効果は冷蔵庫の負担を防ぐだけでなく、お茶を常温のまま長い時間放置しないためでもあります。
常温のまま放置していると3時間くらいで雑菌が繁殖し始めます。
雑菌が最も繁殖する温度は30℃~40℃です。
粗熱を取ったらすぐに冷蔵庫に入れて3日で飲み切りましょう。
5日位までは大丈夫ですが、それ以降は傷んできます。
傷んでいると判断する目安は、酸味がある、カビ臭い、とろみが出ているといったことになります。
少しでも異変を感じたら飲まないようにしてくださいね。
また、外出で水筒に入れて持ち歩く場合は中に傷がつきやすいプラスチック製は避け、傷がつきにくい魔法瓶のタイプを選ぶようにしてください。
傷に雑菌が侵入しやすく残留することがあるので注意しましょう。
まとめ
沸かした麦茶をすぐに冷蔵庫に入れると庫内の温度が上昇して入っていた食べ物が傷みます。
冷蔵庫は熱いものが入ると温度が上昇したままなかなか下がらず数時間は元の温度に戻りません。
作った麦茶を冷蔵庫に入れるタイミングは粗熱が取れてからです。
粗熱を取る方法は、やかんや鍋、保存容器に移し替えたものを水で冷やしたり、濡らしたキッチンペーパーで覆うのも効果的です。
濃いめに煮出して氷を沢山入れるのもいいです。
麦茶はでんぷんを含んでいてお茶の中でも腐りやすいです。
常温で放置すると短時間で雑菌が増殖するので急速に冷やすことが重要です。
保存容器は熱湯やキッチンハイターで消毒した清潔なものを使ってくださいね。