お祝いを受け取ったとき、普通は何かお礼をするものだと思いますよね。
兄弟や友達という関係でも、お返しを省略したり内祝いをおざなりにすると非常識だと取られてしまって、気づいたら関係がぎくしゃくして疎遠になることもあるので、ちょっと注意が必要ですよ。
この記事では、こんな疑問に答えていきます。
- 入学祝いのお返しがこないときはどうすればいい?
- 入学祝いのお返しは本当に必要なのか?
- 入学祝いをもらったらどんな対応がいいの?
これらについて、わかりやすくお話ししていきますね!
Contents
お祝いのお返しがこない時ってどう対応すればいい?
親戚や友達のお子さんに入学祝いを送ったけれど、なんの反応もなく、お返しも届かないと、心の中に少しモヤモヤが残ることもあるでしょう。
ただ、直接「お返しがない」と指摘するのは避けた方が良いですね。
なぜなら子どもへのお祝い、特に入学祝いには、お返しを期待しないというのが一般的な慣習だからです。
でも、贈ったお祝いがちゃんと届いたのか不安に思うのは自然なこと。
その場合、お返しの有無を問うのではなく、「お祝いが無事に届いたか」を尋ねるとスムーズです。
もし、直接尋ねるのが気がひけるなら、贈ったお子さんのおじいちゃんやおばあちゃんに届いたかどうか確認するのも一つの方法ですよ。
入学祝いのお返しは必要か不要か…一般的なマナーでは?
入学祝いをしたのにお返しがこないとモヤモヤする…という方もいるでしょう。
入学祝の内祝いが必要か、不要か、というのはよく話題にあがります。
結論から言うと、「入学祝い」というお祝いにはお返し不要です。
通常、入学祝いはご両親や祖父母、親しい親戚などから子ども本人へ贈られます。
「子どもにはまだお返しを準備する経済力がない」という観点から、お返しは基本的には求められないとされていて、マナーに関する本などでもそう説明されています。
ただし、「お返しをしない」と「感謝の気持ちを示さない」は別物です。
親子で心を込めたお礼状を書いたり、電話でお礼を言ったりすることで、感謝の気持ちを伝えることはとても重要です。
きちんと受け取ったことと感謝の気持ちを伝えるべきですね。
マナーとしてはOK!でも内祝いなしは非常識と思われることも
「入学のお祝いに対して返礼は必要ない」という立場をとる人もいれば、「何も返さないでいると少々気まずい」と感じる人もいるかも知れません。
実際、入学のお祝いに対する返礼がなくても、それはマナーが悪いというわけではありません。
「贈り物への過度な返礼は、逆に相手を困らせることになるかも知れない」
「自分自身や配偶者の親族が贈り物をした場合、特別に何かを返す必要はないだろう」
「子供の祝い事に対して何か返すことを期待している人はそんなにいないはずだ」
このように考える人も一定数いるでしょう。
とはいえ、たとえ身内であっても、感謝の気持ちを具体的な形で示したり、贈り物に対して何かを返したりすると、それは人々に喜びをもたらすものです。
また、もし自分がお祝いを贈った立場でお返しをもらえなかったら、どんな感想を持つでしょうか。
人それぞれで、全く気にならない人もいれば、礼儀知らずと感じる人もいます。
お返しを期待する人も少なくないでしょうし、内祝いがいつ届くのかと気にする人もいるかもしれません。
したがって、自身は内祝いを受け取らなくてもこだわらない方も、他の人々が同じように思うとは限らないという事実を認識することが重要です。
基本的には、内祝いはしっかりと行った方が無難でしょう。
ただし、注意が必要なのは、単にお返しをすればいいというものではないという点です。
お返しや感謝の表現をする際も、贈られたものが期待に比べて質や価格が劣る、または提供するタイミングが遅れると、受け取った側の不満を招くことがあります。
これは、入学祝いに限らず、見舞いのお返しやお礼にも当てはまることです。
何があっても、人との良好な関係を保ちたいなら、何かをもらった際は、適切な品をできるだけ早く返すことが肝心です。
また、お返しが期待されているかどうかについては、年齢層よりも、友達や同年代の人々の間で特に意識されることが多いようです。
同世代では、結婚や出産など、同じようなライフイベントが頻繁に起こります。
その結果、「自分はちゃんとお返しをしたのに、相手はしてくれなかった」といった比較が生まれ、心に引っかかることもあります。
特に、友人同士の場合、同じグループ内で内祝いを行った人とそうでない人がいると、「まだ自分だけがお返しを受け取っていない」と感じることで、不快な思いをすることがあります。
親しい友人間では、お返しは同じくらいの時期に、そして金額に大きな差が出ないよう配慮することが重要です。
どのような状況であっても、贈り物やお返しの扱いを間違えると、友情にひびが入ることがあるため、正しいマナーを理解し、実践することが重要です。
入学祝いでお返しが不要なケースって?
今まで入学祝いに対するお返しの重要性や、適切な気遣いについてお話してきました。
基本的には、お祝いを頂いたら、早めに感謝の気持ちを表して、内祝いの準備をすることが大人のマナーです。
しかし、場合によっては、入学祝いに対するお返しが不要なこともあります。
お返しが不要なケース①|親戚や祖父母から「お返し不要」と言われた時
親戚や祖父母から、入学祝いを受け取った際に「お返しは不要だよ」と言われることもあるでしょう。
言葉通りに受け取って良いのかどうか、人の心は複雑なので判断は難しいものですよね。
実際、「入学祝いのお返しは不要」と言われたにもかかわらず、後で「礼儀知らずだ」と非難されるケースもあります。
本音と建前が混在しているため、真意を見極めるのは一筋縄ではいかないことが多いです。
ですので、親戚や祖父母から「お返しはいらない」と言われた場合、それを直ちに真に受けるのは危険です。
ですが、相手が心からお返しを望まないと思っている場合は、無理に「入学内祝い」という形式にこだわる必要はありません。
祖父母や親戚が、新生活のスタートを心から応援したいという気持ちから、「内祝いは不要だよ」と言ってくれている場合には、感謝の気持ちを電話や手紙で伝えたり、機会を見て食事に誘う、さりげない手土産やプレゼントを贈るなどで、お礼を表すのが良いでしょう。
お返しが不要なケース②|同じ年代の子供を持つ友人からのささやかなお祝い
ご近所さんや友人、ママ友との間で、入学祝いとして小さな贈り物、例えば図書カードや文房具などを受け取ることがありますよね。
特に贈り物が控えめな場合、過度なお返しは相手を戸惑わせることも。
そうなると、お祝いの意味が逆に薄れてしまうかもしれません。
そんな時は、お返しを特別に用意するのではなく、シンプルな対応で十分です。
もし相手のお子さんがあなたの子供と同じくらいの年齢なら、「次は〇〇ちゃんの番だね、その時はお祝いさせて!」と言っておくと、バランスの取れた関係が続きます。
また、よく顔を合わせるご近所さんや友人なら、お互いの家族が楽しめるような日持ちのするお菓子や食べ物を気軽に持っていくと喜ばれることもありますね。
お返しが不要なケース③|お返しを省略するグループルールがある時
友人同士や職場の仲間などで、「お返し不要」という共通のルールが設けられている場合、その取り決めを破るのは控えましょう。
自分だけが今までのルールを破ってお返しをすることで、相手に過度な気遣いを強いることになり、時にはルールを無視したことで違和感を抱かせる可能性もあります。
もし、特に感謝の気持ちを表したいと考えているなら、相手に確認を取り、承諾を得てから行動するのが賢明です。
金銭的なものは避けられがちですが、食事の招待などは受け入れてもらえることもあります。
どんな状況でも、グループ内でのルールがある場合は、自分だけが目立つような行動は慎むべきです。
また、職場の場合、福利厚生としてお祝い金が配られることがあります。
このような制度がある場合は、通常、内祝いは特に必要ありません。
入学のお祝いを受け取った後にまずするべきことは?
お祝いを受け取った際に、最初に行うべきことは、直接手渡された場合「その場で感謝の言葉を述べる」ことです。
これは、贈り物を受け取る際の基本的なエチケットです。
お礼を言わないと、相手が不快に感じる可能性が高まります。
お祝いの品をその場で開封するかは状況によりますが、どんな場合でも感謝の気持ちを表すことは欠かせません。
配送サービスや代理人を通じてお祝いが届いた場合も、同様に感謝の意を示すことが求められます。
お祝いを受け取ったら、なるべく早く電話やLINE、メールで感謝のメッセージを送り、品物が届いたことを伝えましょう。
過去には、メールでのお礼が失礼にあたるとされることもありましたが、現在はメールやLINEでも十分な場合が多いです。
最も失礼な行動は、お祝いを受け取っておきながら、何の連絡もしないことです。
「友人だし、もうすぐ会うだろう」と後回しにしていると、相手を不快にさせるリスクがあります。
贈った人は、特に直接手渡しでない場合、品物がしっかり届いたか、そして感謝されているかが気になるものです。
感謝の言葉を期待していることもありますが、何よりも品物が受け取られたかどうかが重要です。
メールでも短いメッセージでも構いませんので、早めに受け取りの確認と感謝の言葉を伝えることが大切です。
また、お返しを計画している場合、連絡を面倒だと感じて後回しにする人もいるかもしれません。
しかし、すぐにお返しをすることができない時でも、まずはお礼の言葉を伝えることは、友人関係であっても重要です。
たとえ親友だと思っていても、相手のことを完全に理解しているわけではありませんので、礼儀正しい態度で接することは大事です。
入学祝のお返しが不要だと言われた場合はこう対応しよう!
「入学祝いのお返しは不要です」と言われた時、どのような対応が適切でしょうか?
確かに、形式的なお返しを用意することも礼儀ですが、他にも細やかな配慮で感謝の意を表現する方法は多々あります。
お子さんと一緒に感謝の電話をする
礼儀正しい印象を与えたい時は、お礼のタイミングは遅くならずに、速やかに行うことが望ましいです。
具体的には、入学祝いを受け取ったその日に感謝の電話をかけるのがベストです。
最初は親が感謝の意を伝え、その後でお子さんにバトンタッチし、自分の言葉で感謝を伝えるよう促します。
友人やママ友に対してはLINEやメールで感謝を伝えても良いでしょう。
しかし、祖父母や親戚など、年配の方には、言葉を選んで丁寧に感謝の意を伝えるべきです。
また、ビデオ通話を使って孫の顔を見せることも、喜ばれるかもしれません。
お礼の手紙を早めに送る
「入学祝いのお返しは不要」と言われたとしても、可能な限り早くお礼の手紙やカードを送りましょう。
今の時代、メールやLINEなどデジタルコミュニケーションが一般的ですが、改めて手書きの「お礼状」や「手紙」を送ることの価値が再評価されています。
「手間をかけて書いてくれた」ということが、相手を感動させる要因となることがあります。
祖父母へのお礼状では、孫の成長の様子や、入学祝いでどんなアイテムを購入し、どのように喜んでいるかを伝えると良いでしょう。
お礼状には、親だけでなく、子供の絵や一言を添えると、さらに心温まる内容になると思います。
まとめ
この記事では、入学祝いを受け取った際のお返しの必要性や一般的なマナーについてご案内しました。
- 入学祝いに対するお返しがないことも珍しくない
- 一般的に、入学祝いに対する内祝いは不要とされている
- しかし、内祝いを省略すると「非常識」と見なされる可能性もある
- お返しが不要だとしても、感謝の意を示す連絡は絶対に行うべき
よく言われる通り、入学祝いに対するお返しは基本的には不要とされていますが、地域や家族の伝統、友人との関係性、時代の慣習によっては、お返しをすることが望ましい場合もあります。
不確かな場合は、家族や地域の知人、友人などに意見を求め、状況に応じて適切に対応することが重要です。