ボアジャケットは自宅で洗濯はできますが、以下の点に注意が必要です。
- 洗濯前にブラッシングでほこりやゴミを取り除く
- 洗濯ネットに入れ、乾燥機の使用は控える
- 風通しの良い場所で陰干しする
また、ペシャンコにならない方法としては、
- 保管時は必ずハンガーにかけ、出来る限り洗濯回数を減らす
- 絡まった毛はブラッシングをする
などが挙げられています。
この記事では、
・ボアジャケットの洗濯時の注意点
・ふわふわ感をキープするコツ
・クリーニングする事でふわふわの復活は可能か
などについて、ご紹介していきたいと思います。
ボアジャケットは家で洗濯してもいいのか迷っている方や、ペシャンコになったボアが復活するのか気になっている方は、是非参考にしてみてくださいね。
Contents
ボアが洗えるかどうかを要確認！まず洗濯表示を見ることが大切
ボア素材のアイテムは、使用されている素材により異なります。
これにより、全てのボア製品が家庭で洗濯可能とは限らないのです。
自宅で洗濯する前に、洗濯表示を確認することが重要です。
洗濯桶のマークに×がついている場合は、水洗いが不可という意味ですので、クリーニング店に持って行く必要があります。
また、洗濯桶に水が描かれているマークがあれば、洗濯機使用が可能です。
洗濯桶に手のマークがある場合は、手洗いができることを示しています。
手洗いマークのついたものを洗濯機で洗う際には、「弱流コース」や「洗濯物がデリケートな衣類専用コース」など、繊細な衣類向けの洗濯コースを選択することが望ましいです。
洗濯表示マークはこちらで確認
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html
ボアジャケットを洗濯機で洗濯する方法
ボア素材の衣類は、そのふわふわとした特性上、毛玉ができやすく、また、縮みやすい性質も持っています。
このもこもこした素材の特性を考慮して、洗濯ネットの使用が必要です。
これは、他の衣服との摩擦を最小限に抑えるためです。
ボア素材の衣類を洗濯ネットに入れる際は、形を保つために、すべてのファスナーやボタンを閉じ、特に汚れのある部分が外側にくるように折りたたんで入れましょう。
洗濯機で洗うことができると表示されている衣類であっても、「弱流水コース」または「デリケート洗いコース」の使用が推奨されます。これにより、衣類への優しい洗いを確保することができます。
スポンサーリンク
ボアジャケットを手洗いで洗濯する方法
手洗いが可能な服は洗濯機で「弱流水コース」や「おしゃれ着洗いコース」を使って洗えることをお伝えしました。
しかし、もし心配ならば手洗いでの洗濯がおすすめです。
こちらでは、その手順を詳しくご説明します。
準備するもの
- デリケート用洗剤
- 大きなバケツや洗い桶（洗面所でも代用可能）
- 柔軟剤
- 保護用のゴム手袋
洗濯の手順
- まず、ぬるま湯にデリケート用洗剤を溶かし、ボアをそっと押し洗いします。大事なのは「優しく」押すことです。強く押しすぎると、繊維が傷んでしまい、ふんわり感が失われてしまいます。また、激しく擦ると毛玉ができやすくなるので注意が必要です。
- 何度か押し洗いをした後、洗剤を完全に落とすために何度かすすぎを行います。
- 洗剤を落としたら、バケツや洗い桶に柔軟剤を入れ、先ほどの方法で再度押し洗いをします。柔軟剤を使用することで、静電気を防ぎ、洗濯後のボアをふんわりと仕上げることができます。
- 柔軟剤をきちんとすすぎ終えたら、やさしく絞り、タオルで水分を取るか、洗濯機で軽く脱水を行います。脱水は短時間（1分から3分程度）で十分です。
ボアジャケットを洗濯するときのコツ：長持ちさせるためのポイント
このセクションでは、先に述べた洗濯方法を用いつつ、ボアをよりふわふわに保ち、型崩れを防ぎ、長持ちさせる方法について詳しくご説明します。
ボアジャケットを洗濯する際には、以下の点に気を付けて行うのがポイントです。
- 洗濯前にブラッシングでほこりやゴミを取り除く
- 細目の洗濯ネットに入れる
- おしゃれ着用洗剤を使う
- 乾燥機は使用しない
またふわふわの質感を残すコツとしては、とにかくボアの生地に負担をかけない事が重要視されます。
そのため、保管時は必ずハンガーにかける事や、出来る限り洗濯回数を減らす事で、ボアがつぶれやすい機会を増やさないようにすると良いとされています。
ではここからは、ボアジャケットを洗濯する時の注意点について詳しく説明していきますね。
洗濯前にブラッシングでほこりやゴミを取り除く
一つ目の注意点は「洗濯前にブラッシングでほこりやゴミを取り除く」です。
現在販売されているボアジャケットの多くは合成繊維が多いため、ほこりやゴミがつきやすいです。
そのため、ブラッシングを行わず洗濯してしまうと、通常の衣類に比べ汚れが落ちにくい傾向があります。
これを防ぐ為に、事前にブラッシングを行い、ゴミを取り除くことが大切になります。
細目の洗濯ネットを使用する
ボア素材は細かいゴミが絡みつきやすく、一度絡みつくと取り除くのが困難です。
合成繊維の特性上、汚れや黒ずみが発生しやすいため、特に汚れた衣類とは分けて洗うことが重要です。
ボア素材が他の衣類のほこりや汚れに触れないように、細かい目の洗濯ネットに入れることが推奨されます。
さらに、ネット内で衣類が崩れないように、適切なサイズのネットを選ぶことも大切です。
おしゃれ着用洗剤を使用する
おしゃれ着用洗剤は一般の洗剤と異なり、中性である点が特徴です。
通常の洗剤は弱アルカリ性であり、繊細な衣類には適していないことが多いです。
乾燥機の使用は避ける
ボア素材を乾燥機で乾燥させるのは厳禁です。
ボアは多くの場合、熱に敏感なアクリルなどの合成繊維で作られており、乾燥機の高温や風によって縮むリスクがあります。
加えて、乾燥機の回転によって繊維がダメージを受けることもあります。
ボア素材の衣類は自然乾燥させるようにしましょう。
スポンサーリンク
ボアジャケットの効果的な乾燥方法
ボア製品を洗濯後、脱水して水分を取り除いたら、自然乾燥を心がけましょう。
乾燥の際には、型崩れを防ぐために、ファスナーやマジックテープ、ボタンなどを全て閉じてから干すことが重要です。
干す際には、100円ショップで売られている細いハンガーではなく、肩部分がしっかりしていて幅のあるハンガーを選ぶことが推奨されます。
手元に適切なハンガーがない場合は、通常のハンガーを数個重ねて使用する方法もあります。
直射日光は乾燥を早めるメリットがありますが、色褪せや変色のリスクも伴います。
ボア素材は元々乾きやすい性質を持っているため、風通しの良い日陰での乾燥が最適です。
また干す際はファスナーを締め、形を整える事で、型崩れを防ぐことが出来るのでぜひ試してみてください。
ボアジャケットの日常的なケアについて
ボア素材は洗濯によってダメージを受けやすいため、日頃から汚れを付けないよう注意することが重要です。
定期的にブラッシングを行い、ホコリを取り除くことでボア素材のケアをしましょう。
このようにして汚れを落とすことに加えて、繊維の間に空気を通すことで、ボア特有の柔らかな質感を保つことができます。
ボアの洗濯頻度はどれくらいがベスト？
ボア製品は、特にひどい汚れがない限り、または長期保管のための衣替え前などを除き、1～2週間に一度の洗濯で十分です。
毎日洗濯してしまうと、衣服の品質が落ちるリスクがあり、ふわふわ感が失われる可能性があります。
ボアがぺしゃんこになってしまった時の対処法
長期間着用していると、ボア素材は時間とともにぺちゃんこになることが避けられません。
ここでは、そうなってしまったボアを再びふわふわにする方法をご紹介します。
必要な道具
- コーム（細かい歯のもの）
- 普通のブラシ
- ペット用ブラシ（最も推奨）
ペット用ブラシでボリュームアップ！
まず、柔軟剤やヘアコンディショナーをわずかにお湯に溶かし、ボアを浸けます。
その後、少し硬めのブラシ（ヘアブラシなど）を使用し、一定の方向にそっと梳かします。
この時、強く力を入れすぎないように注意し、毛並みを整えるようにやさしくブラッシングしましょう。力を入れすぎると毛が抜ける可能性があります。
また、ボアが濡れている状態でブラッシングすると生地が傷みます。乾いてからブラッシングを行うことが大切です。
最も効果的だったのはペット用ブラシの使用です。
ペット用ブラシは特に絡み合った毛を梳かすのに適しており、ペットの皮膚を傷つけないように作られているため、ボアのような繊細な素材に非常に効果的です。
クリーニングでボアのふわふわ感を復活させることってできる!?
クリーニング店に出すことでボアのふわふわ感は復活させることが出来ます。
しかし、乾燥機などを使用してしまった事により、生地が縮んでしまった場合は、クリーニング店でも復活が厳しい場合があるようです。
この場合は復活する事ができるか、事前にお問い合わせしていただくのが無難です。
クリーニング店では、ふわふわの質感を復活させるために、念入りなブラッシングを行っている場合が多いです。
ボアは熱に弱く、ほこりやゴミなどがつきやすい素材が多く使用されています。
その為、いつまでのふわふわな感じを残すためには、ゴミなどが付着した圧力で寝てしまう毛を立たせ、絡まる毛をほどいていく必要があります。
なので、よく乾かした後にペット用のブラシでブラッシングをする事で、潰れてしまったボアを復活させているようですよ。
ただしボア素材の衣類をクリーニング店に持って行くと、ドライクリーニングが必須であり、通常より追加料金がかかることが多いです。
ドライクリーニングの標準料金は約1,100円ですが、ボア素材の場合は追加で同額がかかり、合計で約2,500円の費用が発生することが一般的です。
とは言え、ボア素材は1～2週間に1度程度の洗濯で済むため、クリーニングを利用するのも一つの選択肢となり得ます。
金額が高いボアの洋服や、思い入れのある洋服の場合は、少し高くても専門店のクリーニング店に頼んだ方が無難かもしれませんね。
まとめ
ボア素材の服は軽くて暖かいので、部屋着から普段着まで人気の素材ですよね！
しかし何となくの思い込みで洗濯してしまうと、あの気持ちの良い肌触りのボアが一瞬で消えてしまう繊細な素材です。
洗濯する前に必ず洗濯表示を確認し、乾燥機は避けることを覚えておけば安心して自宅でも洗濯が出来そうですね。
失敗したくない洋服の場合は、多少値が張りますがプロの手を頼る事もおすすめですよ。
