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「疾風の如く」の意味や使い方は?言い換え・例文・類語をご紹介!



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「疾風の如く」というフレーズ、小説や漫画で目にすることがありますよね。

この古風で格好良い言葉は、どのような意味を持つのでしょうか?

 

この記事では、「疾風の如く」の意味について詳しくご紹介します。

 

「疾風の如く」の意味や読み方、類語や言い換え表現、実際の使い方を例文を交えて解説していますので、最後までお読みいただくと、その魅力をより深く理解できるでしょう。

 

「疾風の如く」の正しい読み方

「疾風の如く」という表現の読み方についてご説明しましょう。

 

実は、「疾風の如く」には二つの異なる読み方が存在します。

・はやてのごとく

・しっぷうのごとく

 

これらの読み方はどちらも正しいものですので、いずれを使っても間違いではありません。

 

しかし、一般的には慣用句として「はやてのごとく」と読むことが多く見られます。

 

 

「疾風の如く」の意味解説

「疾風」と「如く」それぞれの意味

「疾風の如く」という言葉の意味を理解するために、「疾風」と「如く」それぞれの意味を詳しく見てみましょう。

 

しっ‐ぷう【疾風】

読み方:しっぷう

1 速く激しく吹く風。はやて。

2 風速毎秒8.0〜10.7メートルで、風力階級5の風。

 

はや‐て【疾=風/早手】

読み方:はやて

《「て」は風の意》

1 急に激しく吹く風。寒冷前線に伴うことが多い。陣風。しっぷう。「—のごとく通り過ぎる」

2 《かかるとすぐ死ぬところから》疫痢(えきり)。

3 (疾風)旧日本陸軍の単座戦闘機。制式名称は四式戦闘機。昭和18年(1943)初飛行。最大時速687キロ。

出典:weblio辞典

 

 

ごとく【▽如く】

読み方:ごとく

《比況の助動詞「ごとし」の連用形》活用語の連体形、体言、助詞「の」「が」に付いて、比喩(ひゆ)・例示を表す。…のように。…のとおり。「彼の言うごとく市場はまもなく安定した」「脱兎のごとく逃げ帰った」「10年前のことが今さらのごとく思い出される」

[補説] 現代では文章語的表現、または改まった表現をする場合に用いられる。

出典:weblio辞典

 

 

簡単に言うと、次のようになります。

・疾風:非常に速く吹く風

・如く:~のように、~のような

 

「疾風の如く」という表現を合わせると、以下のような意味になります。

 

・勢いよく、迅速に動くさま

・非常に迅速なスピードや勢いのある様子

 

基本的には、人や動物の動きや勢いが疾風のように素早い様を表す比喩的な表現です。

 

例えば、アニメ「鬼滅の刃」に登場するキャラクター、我妻善逸の「雷の呼吸」は、「疾風の如く」という表現にぴったり合います。

 

 

「疾風の如く」の英語表現

「疾風の如く」という日本語の表現を英語に翻訳すると、次のようなフレーズになります。

 

・like a gale(強風のように)

 

・like a strong wind(強い風のように)

 

・like a fresh breeze(疾風のように)

 

これらのフレーズを使って例文を作成すると、以下のようになります。

 

・He fled on the wings of like the strong wind.(訳:彼は疾風の如くに逃げ去った)

 

・to come flying on the wings of the wind(訳:疾風迅雷の如くに現れる)

 

英語で表現すると、なんとなく格好良さが増すように感じますね。

 

「疾風の如く」の例文と使用例

次に、「疾風の如く」という表現を使った様々なショートストーリーや例文をご紹介します。

 

・リレーでバトンを受けた瞬間、彼は疾風の如く先頭を追い越しに行った。

 

・突如として疾風の如く現れ、私を救い出し、名もなく姿を消したその人物は一体誰だったのだろうか。

 

・彼女は疾風の如く仕事を片付け、定時にオフィスを後にした。

 

・わずかな時間を惜しむかのように、疾風の如く階段を駆け上がる。

 

・友人が坂の上から自転車に乗り、疾風の如く下ってきた。

 

 

これらの例文では、人の動きが「勢いのある強風のように迅速な様子」を表現しています。

 

 

「疾風の如く」の類語と言い換え表現

「疾風の如く」と似た意味を持つ言葉や表現には以下のようなものがあります。

 

・疾きこと風の如し

・突風の如く・紫電の如く

・電光石火、疾風迅雷、疾風怒涛、紫電一閃

 

それぞれの詳細な意味について見ていきましょう。

 

疾きこと風の如し

「疾きこと風の如し(はやきことかぜのごとし)」は、戦国時代の名将・武田信玄の軍旗に記されていた言葉として有名です。

 

これは「風林火山(ふうりんかざん)=疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」という言葉の一部です。

元々「風林火山」は、春秋時代の中国の兵法家・孫武が著した「孫子(そんし)の兵法」に由来します。

 

「孫子」には以下のように記されています。

 

其の疾きことは風の如く、其の徐なることは林の如く、侵掠することは火の如く、動かざることは山の如く

 

この言葉は、戦いで風のように素早く動き、林のように静かに待機し、火のように激しく攻め、山のように堅固に守ることの重要性を示しています。

 

風林火山は、「状況に応じた臨機応変な対応が必要」という意味で使われることもあります。

「疾きこと風の如し」は、文字通り「風のように素早く動く」という意味を持ちます。

 

「突風の如く」と「紫電の如く」の意味

「疾風の如く」と同じく、強い勢いや速さを表す言葉として「突風の如く(とっぷうのごとく)」や「紫電の如く(しでんのごとく)」があります。

 

・突風の如く:突然に強く吹き出す風のように、突然かつ強い勢いで動く様子

・紫電の如く:紫色の光が一瞬にして走り抜けるように、瞬く間に動く様子

 

四字熟語における類義語

「疾風の如く」に類似する四字熟語も多く存在します。

 

【電光石火(でんこうせっか)】

稲妻の光や石を打った時の火花を表し、動きが非常に素早いことや瞬時の出来事を指す。

 

【疾風迅雷(しっぷうじんらい)】

疾風と激しい雷を意味し、非常に迅速かつ激しい動きを表す。

 

【疾風怒濤(しっぷうどとう)】

強風と大波の激しい様子を指し、時代が大きく変わるなどの急激な変化を暗示。

 

【紫電一閃(しでんいっせん)】

紫色の閃光を意味し、非常に短い時間や急激な事態の変化を表現。

 

このように、「疾風の如く」と同じ意味合いを持つ類義語や表現は多岐にわたります。

 

 

まとめ

「疾風の如く(はやてのごとく)」という表現について、いかがでしたか?

この言葉は、まるで激しい風が吹き抜けるように、非常に迅速に行動する様子を比喩的に表現しています。

 

たとえば、「疾風の如く走り抜ける(風のように素早く走り抜ける)」という使い方が一般的です。

もし機会があれば、この表現を活用してみてください。きっと会話が一層生き生きとしますよ。