スーパーでの割引品になりがちなキャベツ。
丸ごと1つでお安くなると、ついつい購入してしまうのですが、使い切れずに捨ててしまうこともしばしばあります。
もったいないので、冷凍保存をしてみましたが、味が良くありませんでした。。。
そこで今回は、冷凍したキャベツがまずい理由と、使い切るためのレシピや対処法についてお伝えします!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
Contents
キャベツを冷凍して調理するとまずい…その原因は?
一般的に、キャベツを冷凍するとその味は損なわれ、美味しくなくなるとされています。
しかし、その真相を探るためには実際にキャベツを冷凍して食べてみることが必要でしょう。
この度、実験目的でキャベツを凍らせて調理し、試食しましたが惜しいことに美味しいとは到底言えませんでした!
私の人生の経験上、これ程までに落胆したことはほとんど無い、そんな意外な結果となりました…。
キャベツを冷凍してしまうと美味しくなくなる原因を調査したところ、冷凍することで生じる細胞や組織の損壊により食感が大きく変化してしまうという事が判明しました。
実は、キャベツの構成成分は約93%が水分で、冷凍するとそのキャベツ内部の水分が膨張し、細胞組織が破壊されてしまうのです。
そして、解凍したり料理したりする際に、元々キャベツの中に存在していた水分が蒸発してしまう事により、味わいと食感が著しく変化します。
結果、キャベツ固有の風味や食感はほぼ消失し、あとはただのキャベツの繊維だけが残ってしまうのです。
それにも関わらず、何の知識もなく通常の水分豊富なキャベツと同じ感じで食べようとすると、驚くほどの味のギャップに直面します。
それが、「キャベツを冷凍するとまずい」という一般的な認識が広まった、というのが実情ではないでしょうか。
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キャベツを冷凍しても美味しく食べるコツは?
キャベツを冷凍すると、その食感や風味が大きく変わり、美味しさが失われてしまうと感じるかもしれません。
しかし、適切な手順でキャベツを冷凍することで、その美味しさを保つことができます。
- 小さく切り分ける
- 水分を除去し、しっかりと封をする
- すばやく冷凍させる
といったポイントを守ることで冷凍キャベツがまずくなるのを回避できます。
それでは美味しいキャベツの冷凍法のポイントについて詳しく見ていきましょう。
キャベツの細切りで食感を改善
冷凍キャベツの食感が苦手と感じる方は、保存する前にキャベツを細かく切ることをお勧めします。
キャベツを細かく切れば、食べる際に食感が気にならなくなる可能性があります。
スープなどに煮て用いるときにも、一口サイズにしておくと扱いやすくなります。
キャベツの水分はきちんと除去
冷凍の準備として、キャベツから水分をしっかりと取り除くことが大切です。
キャベツに水分が付着したまま冷凍すると、酸化を促進し、結果的には品質が早めに低下することにつながります。
また、変色する元となる要素なので、保存袋に入れる前にキャベツから水分を取り除くようにしましょう。
保管用の密封袋から空気を排出
冷凍作業では、キャベツが空気に触れないようにすることが重要です。
空気と接触すると酸化が進行し、味覚や品質が損なわれる一因となります。
そのため、保管用の袋から余計な空気を排出し、キャベツと空気中の酸素との接触を最小限に抑えることが効果的です。
風味や食感を維持するためには、キャベツを密封袋に入れた際に空気を抜いてから保存することが、美味しさを保つための秘訣となります。
急速冷凍でキャベツを保存
冷凍の際の要点として、急速に冷凍することが挙げられます。
キャベツを冷凍すると氷結晶が形成され、細胞壁を破壊します。
その結果、風味や食感が変化する可能性があります。
しかし、急速に冷凍することで、氷結晶の成長を抑制し、細胞の破壊を最小限に留めることができます。 急速冷凍を行うためのポイントは次の通りです。
- 平らにして密封袋に収める
- ドアの開閉は最小限にする
- 金属製のトレイの上に置く
冷凍のスピードアップは、長持ちする美味しさの秘訣と言えます。
夜など、冷凍庫の開閉が少ない時間帯に冷凍するとよいでしょう。
冷凍したキャベツは1か月以内に食べること
冷凍したキャベツは、1か月以内に食べ尽くすことが推奨されます。
長期保存が可能なため、つい冷凍庫に置きっぱなしにしてしまいますが、冷凍期間が長くなるほど味や食感は劣化してしまいます。
さらに、冷凍庫の開閉により室内温度が流入し、表面温度が急激に上昇することは避けるべきです。
これにより表面の氷が水蒸気となって揮発し、これが繰り返されることでキャベツが乾燥し、冷凍やけを起こす可能性があります。
冷凍したキャベツでも早めに消費することが、おいしさを保つための一つのポイントとなります。
冷凍キャベツの美味しい活用レシピを紹介!
お好み焼き
キャベツを千切りにして、事前に塩もみし、余分な水分を絞ってから冷凍すると、お好み焼きに使うのに最適です。
お好み焼きは加熱され、味が濃いため、味の劣化をあまり感じません。
キャベツはお好み焼きの重要な材料ですので、おすすめのレシピです。
また、塩味があるため、解凍後はコールスローの材料としても利用できます。
スープ
次に手軽なスープです!
塩もみする時間がない場合は、キャベツをざく切りにして必要な分だけ小分けにして保存しましょう。
小分けにしたらラップでしっかり包みます。
野菜スープ、ミネストローネ、トマトスープ、味噌汁など、スープの具材として活用できます。
スープは味が濃いことが多く、とろっと煮込むことが多いため、キャベツの食感が気になりにくいです。
また、シチューの具材としても使えます。
炒め物
野菜炒め、焼きそば、ホイコーローなどが挙げられます。
自然解凍させたざく切りのキャベツを、余分な水分をよく切ってから調理します。
凍ったまま調理する人もいますが、それでは少しベシャッとしてしまうかもしれません。
凍ったまま調理する場合は、味が薄まる傾向があるため、調味料を調整してください。
冷凍キャベツを使ったクリエイティブな料理を楽しんでください!
まとめ
キャベツを凍らせて調理するとまずく感じるのは、キャベツの組織や繊維が損なわれ、水分が失われるからです。
キャベツを冷凍する際には、細かく切ったり千切りにしたりして、加熱料理の具材として活用しましょう!
加えて、凍らせる前に千切りにし、塩もみなどの手間をかけると、コールスローや他の料理の材料としても利用可能です。
これがお役に立てれば幸いです。